厚着で寝ないすすめ
手足が冷えて寒くて眠れない、眠れたけど寒くて途中で目が覚めてしまう。そんな経験はありませんか?
だからといって、就寝時の厚着はNG。
睡眠の質を下げる可能性があるため、寒い日でも厚着し過ぎないことをおすすめします。
就寝時に厚着をするとどうなるの?
- 体温調節が妨げられる
- 身体が自然に熱を逃がしにくくなる
- 寝返りが打ちにくくなる
- 深部体温が下げられないため、眠りが浅くなる
人は眠りに入るとき、体の仕組みとして体温が下がります。
眠りに入る時に手足にある皮膚血管が開き、手足の温度が上昇。そして、手足から外に熱が逃げていくことで深部体温(体内の温度)が下がっていきます。
眠いとき赤ちゃんの手が温かくなるのと同じ現象です。
寝具の中で身体の表面が温まった上で、身体から熱が適度に放散される状態にすることが大切。
厚着や靴下はこの熱の放散の妨げとなるため避けた方がよいでしょう。
質の良い睡眠をとる5つの方法
- お風呂は睡眠の約1~2時間前に
- 入浴後は身体を保温
- 布団を温めておく
- 吸湿性と放湿性に優れたパジャマを着る
- 就寝時は靴下を脱ぐ
① お風呂には睡眠の約1~2時間前に入る
シャワーで済まさず、湯船に浸かってしっかり体をあたためます。38度~40度のお湯に15分ほど浸かるのがおすすめ。
【体を温める入浴剤】
・炭酸系
炭酸が皮膚から入り、毛細血管を開かせるため、血流がアップ。
・バスソルト
水に溶けた塩がナトリウムイオンとなり、皮脂に付着してベールをつくって温かさを保つ。保温効果を持続させるため、洗い流さずに出るのがおすすめ。
② 入浴後すぐに腹巻・靴下などで体を保温
冬場は特に湯冷めしやすいので入浴後すぐに体を保温。靴下は締めつけ感のないゆったりめのものを。吸湿発熱素材などのあったかインナーよりも腹巻がおすすめ。腹巻を着用することで体のめぐりを良くし効率的に体を温めることができるので、湯冷めすることなく、厚着をしなくても体がポカポカに。
③ 湯たんぽや電気毛布で布団を温める
【ゆたんぽ】
就寝の少し前に湯たんぽを布団の中に入れ、温めておく。就寝時は布団の外に出すか、身体から離して置くのが良い。
【電気毛布】
寝るときは必ず電源をOFF。電気毛布は、就寝前に布団を温める程度に使用するのがベストです。
④ 吸湿性・放湿性に優れたパジャマを着る
人は冬場でも寝ている間にコップ1杯分もの汗をかくと言われています。そのため通気性が悪い衣服で寝ていると、汗が蒸れて寝苦しくなってしまうことも。快適に眠るためには、吸湿性と放湿性に優れた天然素材のパジャマがおすすめ。
ポリエステルやアクリル素材、吸湿発熱繊維やフリース生地、ボア生地などのパジャマはあまりおすすめできません。
保湿性・保温性が良すぎるために暑くなり、さらに吸湿性・吸水性がほとんどないため汗が吸収されず、不快感で眠りが浅くなったり汗で体を冷やしてしまいます。
⑤ 靴下は就寝時に脱ぐ習慣を
就寝時は足裏を完全に覆わないことがポイント。どうしても足が冷えてしまう場合にはレッグウォーマーの着用がおすすめ。
年末年始には寒波が予想されています。
体調管理には十分にお気を付けて、質の良い睡眠と温活で寒さに負けない体づくりを心がけてみてください。