徳島県の最南端、自然豊かな海陽町で作り続ける“腹巻”

徳島県の最南端、自然豊かな海陽町で作り続ける“腹巻”

メリヤス屋として創業してから120年あまり。

waffle haramaki を手掛ける私たち株式会社トータスは、自社縫製工場を持つメーカーです。

先人より受け継いできたモノづくりの基本を、今も大切に守りながら商品作りを続けています。

大阪で創業し、1988年に分社して現在の場所である徳島県の最南端の町、海陽町(カイヨウチョウ)に縫製加工業として設立。

徳島県といえば“藍染”の本場ではありますが、海陽町は藍産業が盛んな地域からは少し離れていて、海・山・川など大自然に囲まれた田舎町です。

主に漁業や農業が盛んな地域である一方で、昭和から平成初期にかけては海陽町内にはたくさんの縫製工場がありました。

大手アパレルの下請けとして活躍を続けていましたが、時代の流れとともに大量生産工場が次々と海外へ移っていき、ほとんどの縫製工場が閉鎖。

 

唯一残った弊社が今でも現役で縫製工場を続けられているのは、長年培ってきた技術によって生み出される、高品質なオリジナル商品があったからこそだと自負しています。

waffle haramakiのブランド名にもなった代表的な商品である“腹巻”は、実は20年以上作り続けている、弊社のロングセラー商品。

創業当初から受け継がれてきた「肌着は第二の皮膚」という理念のもと、肌着を作り続けている中で、先代の社長が言った「自社オリジナルの体にも心にも優しい素材で何か作れないか...」との声から腹巻のストーリーは始まりました。

 

当時はユニバーサルデザイン(介護を必要とする方に向けたデザイン)の肌着を製造していたこともあり、体が不自由な方の“体の冷え”を肌着で解決できる商品として、簡単に着脱のできる『腹巻』が考案されました。

その中で遠赤外線効果・消臭効果のある「エンバランス素材」に出会い、腹巻の開発が加速。

・エンバランス糸の効果を最大限に活かせること。
・腹巻としていちばん最適な生地の構造であること。
・心と体に優しい肌触りであること。 

これらの条件を満たす構造を探し求め、何種類もの編み立て方法の中から試行錯誤し、たどりついたのが『ワッフル構造』なのです。

まるで第二の皮膚かのように、薄くて軽やか。

そっと体に寄り添いフィットするワッフル生地は、他にはない弊社オリジナルの生地。

 

体の不自由な方だけでなく、老若男女問わず使っていただける腹巻を目指し、サイズやカラー展開はもちろんのこと、デザインや縫製方法など細部に至るまで、1枚の腹巻にこだわりを詰め込みました。

 

こうして、ただお腹を温める機能性だけではない「日常的に心地よく着用できるもの」への追求をいろんな視点から考えられた腹巻が、2002年ごろに完成。

時代の変化とともにカラーやデザインを変えつつも、今もなお開発当初と同じ製法で作られるワッフル生地を使い、「肌着は第二の皮膚」という理念、「日常的に心地よく着用できるもの」というベースをもとに、腹巻を作り続けています。

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